【5月22日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は21日、米スポーツ用品大手のナイキ(Nike)とユニホーム契約を延長することで合意した。報道によると、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がアディダス(Adidas)と結んでいる契約を上回り、史上最高額となる。

 今回の「長期契約」について、クラブは次回のソシオ総会で詳細を明らかにし、承認を求めると話している。地元の日刊スポーツ紙「スポルト(Sport)」や「ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)」によれば、その契約額は驚異の年間1億5500万ユーロ(約190億円)とされ、ユナイテッドがアディダスと2015年に結んだ10年契約の額、年間7500万ポンド(当時約130億円)を上回ることになる。

 バルセロナは声明で、「バルセロナとナイキは、スポンサーシップの提携を2018年6月30日まで延長することで合意した」と発表。「今回の長期契約は、世界のサッカーにおける一つの道標であり、両者の極めて良好な関係を基盤としている。この合意については、次回のソシオによる総会で詳細が説明され、その場で承認される必要がある」

 この記録的な大型契約は、2018年に完了を予定している本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)の改修費用4億2000万ユーロ(約520億円)の負担がのしかかるバルセロナにとって、大きな財政の助けとなる。

 さらにバルセロナは、近日中にブラジル代表のスター選手でナイキ最大の広告塔の一人でもあるネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)との契約を延長するとみられている。

 バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、「今回のナイキとの新たな契約を通じ、クラブは戦略的提携関係を拡大すると同時に、世界におけるクラブの地位を強化するべく、業界を先導するスポーツブランドと手を携えて進んでいく」と話した。

「今回の新たな契約を喜んでいるし、われわれがともに、今後も継続してスポーツ界で成功を享受できると確信している」

 一方、ユニホームの胸スポンサーの契約は来季の分についても話がまとまっておらず、現スポンサーであるカタール航空(Qatar Airways)との交渉は停滞している。(c)AFP