【5月16日 AFP】イエメンのハドラマウト(Hadramawt)州の州都ムカラ(Mukalla)にある警察施設で15日、自爆攻撃を含む2度の爆発があり、警官ら計47人が死亡した。1度目の自爆攻撃は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。ムカラは先月まで国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織が掌握していた。

 医療関係者によると、同市南西部にある警察の採用施設で起きた最初の自爆攻撃で、少なくとも新人警官41人が死亡、50人以上が負傷した。自爆犯は、同施設で列を作っていた人々の中に入り爆弾ベルトを爆発させたと、地元当局者が語った。

 この爆発時に施設内にいた治安当局高官が外に出たところで2度目の爆発が起き、護衛6人が死亡した。

 ISが自爆攻撃に対する犯行声明をインターネット上に出した。ライバルのアルカイダの拠点として知られている地域でISが自爆攻撃を行うのはまれ。

 ムカラ郊外では、12日にも過激派の襲撃で兵士15人が死亡している。ISは、構成員の1人が同市東郊の陸軍基地で爆発物を積んだ車両を爆発させたと犯行声明を出した。(c)AFP/Fawaz al-Haidari