【5月4日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は3日、準決勝の第2戦が行われ、初戦を1-0で先勝していたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に1-2で敗れ、2試合合計スコアを2-2の同点とされたものの、アウェーゴールにより最近3シーズンで2度目となる決勝に進出した。

 一方、バイエルンは3季連続でスペイン勢の前に屈し、準決勝敗退に終わった。ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が指揮を執るバイエルンは、2014年にレアル・マドリード(Real Madrid)、2015年にFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れている。

 本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で第2戦を迎えたバイエルンは前半31分、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)の直接FKが決まり、2試合合計スコアを1-1のタイに戻した。

 しかし、バイエルンはトーマス・ミュラー(Thomas Muller)のPKがGKヤン・オブラク(Jan Oblak)に止められると、アトレティコは後半9分、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が値千金のアウェーゴールを奪った。

 バイエルンはその後、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のゴールが決まり、さらには守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)がフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)のPKをセーブするなど、決勝進出に向けて望みをつないだが、必要不可欠だった3得点目を最後まで奪うことができなかった。

 スペイン1部リーグでバルセロナと優勝争いを繰り広げているアトレティコは、28日にイタリア・ミラノ(Milan)で行われる決勝でレアル・マドリード(Real Madrid)対マンチェスター・シティ(Manchester City)の勝者と対戦する。レアルとシティは第1戦をスコアレスドローで終えており、4日にスペイン・マドリード(Madrid)で第2戦を行う。

 そして3冠の夢が絶たれたバイエルンは、グアルディオラ監督の退任に花を添えるため、今後は国内2冠達成を目指すことになり、リーグ優勝はほぼ手中に収めていることから、21日に行われるボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)とのドイツカップ(German Cup 2015-16)決勝に向けて集中することになる。(c)AFP