【4月27日 AFP】国際自転車競技連合(UCI)は26日、競技用の自転車にモーターを隠していたベルギーのフェムケ・ファン・デン・ドリエッシュ(Femke van den Driessche)に対し、6年間の出場停止処分を科した。

 UCIは同時に、技術ドーピングを撲滅すべく導入した検査方法が、奏功したことに満足していると話した。

 19歳のファン・デン・ドリエッシュは、1月に出場したUCIシクロクロス世界選手権(UCI Cyclo Cross World Championships 2016)で、自転車に電動のモーターを隠していたが、検査によってこれを摘発された。

 6年間の出場停止と2万スイスフラン(約230万円)の罰金を言い渡されたファン・デン・ドリエッシュについては、昨年10月からの全記録が無効になったほか、賞金とメダルの返還も命じられている。

 UCIは、新たに採用した磁気共鳴検査では「フレームやコンポーネントに仕込まれたモーター、磁場、立体物をすぐさま検知することができる」と述べている。

 UCIの声明によれば、今回のケースでは「vivax drive」という会社のモーターが「バッテリーと共にシートチューブに隠されていた。装置は、ハンドルバーテープの下に内蔵されたブルートゥース(Bluetooth)によってコントロールされていた」という。(c)AFP