【4月26日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州で、ボトル入りの飲料水が人の糞便物質で汚染されていたことから、4000人以上がノロウイルスに感染していたことが分かった。地元の保健当局が25日、明らかにした。

 カタルーニャの保健当局によれば、同自治州のバルセロナ(Barcelona)とタラゴナ(Tarragona)で、企業などに設置された冷水器の水を飲んだ後、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱を訴え、4146人が治療を受けたという。

 汚染水を分析したバルセロナ大学(University of Barcelona)のアルベルト・ボッシュ(Albert Bosch)教授(微生物学)は、「ボトル入りの飲料水からノロウイルスが発見されたのは世界初」と話し、水道水における汚染では糞便が混ざった水が飲料用の水に混入して発生することが多いが、今回はどの段階で汚染されたのか分からないと述べた。

 ノロウイルス感染拡大を受け、ボトル入り飲料水の販売会社エデン・スプリングス(Eden Springs)は、925社に配送された6150本以上の商品を回収した。(c)AFP