【4月23日 AFP】バングラデシュの警察当局によると、北西部ラジュシャヒ(Rajshahi)で23日、大学教授が何者かになたで襲われて殺害された。同国ではイスラム過激派による世俗派や無神論者の活動家の殺害が相次いでおり、警察は今回も同様の事件とみて捜査を行っている。

 殺害されたのはラジュシャヒ市の公立大学で英語を教えていたレザウル・カリム・シディーク(Rezaul Karim Siddique)教授(58)。市内の自宅から徒歩でバス停に向かっていたところ、背後からなたで切り付けられたという。

 地元警察幹部はAFPの取材に「シディークさんの首は少なくとも3度切り付けられた痕があり、70~80%切れていた」と説明。襲撃の特徴から判断してイスラム過激派集団の犯行とにらんでいると語った。

 警察の話では、シディーク教授は音楽などの文化的なプログラムに携わっており、非合法のイスラム過激派組織「ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」の拠点だったバグマラ(Bagmara)に学校を設立していた。

 バングラデシュでは2013年以来、世俗派のブロガーが殺害される事件が多発しており、いずれも国内で生まれ育ったイスラム過激派の仕業とみられている。今月初めにも首都ダッカ(Dhaka)で同様の事件が起きたばかりだった。(c)AFP