【4月22日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が21日、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)の改修計画を報道陣の前で発表した。カンプ・ノウは、10万5000人を収容する欧州最大のスタジアムに生まれ変わり、塀などで目線を区切らない「オープンファサード」のデザインになるという。2020-21シーズンの完成予定。

 1957年にオープンしたカンプ・ノウは、大きさで他の強豪クラブを上回りながら、設備やサービス面では後れを取っていた。日本企業の日建設計(Nikken Sekkei)が改修を手掛ける新カンプ・ノウは、収容人数を6000人近く増やすのに加え、スタジアムへのアクセスやサービスを向上させ、最先端の技術を駆使したものになるという。

 太陽光発電システムを搭載した4万7000平方メートルの屋根が、スタジアムの4つのスタンド全てを覆い、雨水を用いた灌漑(かんがい)も可能になる。

 バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、トップチームの選手らと新カンプ・ノウのプレゼンテーションを行い、「ユニークなスタジアムになる」とコメントした。

「魅力的で開かれたカンプ・ノウは、バルセロナ(Barcelona)の新たなアイコンになるだろう」

 31歳の主将アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)は、「プレーする側か観戦する側か、喜び方は違えど、みんなにとって素晴らしいニュースだ」と話した。

 改修費用は4億2000万ユーロ(約520億円)に上ることが見込まれており、バルセロナは冠スポンサーを迎えることで工費の多くを賄いたいとしている。(c)AFP