【4月22日 AFP】米大統領選で候補指名の獲得を争うトップ4人が、21日に発表された米誌タイム(Time)の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。

 民主党の候補指名争いで先頭を走るヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官が選ばれたのは今回が10度目で、この驚異の回数を上回るのは、11回のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領、ただ一人。

 民主党の指名を狙うバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員、共和党の候補指名争いで首位に立つドナルド・トランプ(Donald Trump)氏および同氏を僅差で追うテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員も選ばれた。

 タイム誌が毎年発表する同リストは、候補者をランク付けせず、タイタン(大物・巨匠)部門、パイオニア部門、アーティスト部門、指導者部門、アイコン部門の5部門に分けている。

 今年の100人には、元米五輪金メダリストでトランスジェンダー(性別越境者)を公表したケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)さん、米俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さん、英人気ポップ歌手アデル(Adele)さん、イラクの少数派ヤジディー教徒でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に一時、性奴隷として拘束されていたナディア・ムラド・バセー・タハ(Nadia Murad Basee Taha)さん(23)も含まれている。

 米大統領選の候補獲得争いを繰り広げる4人の他に、指導者部門に選ばれたのは、オバマ米大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相、フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領。

 カナダの魅力的なジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)新首相も選ばれている。(c)AFP