【4月18日 AFP】米俳優ジョニー・デップ(Johnny Depp)さんの妻で女優のアンバー・ハード(Amber Heard)さんが昨年オーストラリアを訪れた際、正規の手続きを踏まずにペットの犬2匹を入国させたとして豪当局に訴追されていた問題で、ハードさんは18日、豪東部ゴールドコースト(Gold Coast)の裁判所で検疫書類への虚偽記載の罪を認めた。

 ハードさんはこの日、デップさんと共にクイーンズランド(Queensland)州のサウスポート(Southport)治安判事裁判所に到着。愛犬のヨークシャーテリア「ピストル(Pistol)」と「ブー(Boo)」を違法に入国させたとする2つの罪状が取り下げられた一方、3つ目の虚偽文書提出の罪状については罪を認めた。

 この問題は「テロとの戦い」ならぬ「テリアの戦い(war on terrier)として話題をさらってきた。オーストラリア放送協会(ABC)によると、ハードさんは「反省」の念を述べる自身の姿を撮影したビデオを裁判所に提出したという。証人として12人の名前が挙がっているが、デップさんが召喚されているかは不明。公判はいったん休廷し、18日午後に再び開かれることになっている。

 オーストラリアでは、伝染病などの侵入を防ぐため厳格な検疫法が設けられている。米国から犬を入国させる場合は申告が必要で、10日間の検疫も義務付けられている。違反した場合、罰金や最長10年の禁錮刑が科せられる。(c)AFP