【4月14日 AFP】ボクシング、WBA・WBO世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が13日、IBF同級王座を獲得したアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)について、「ムキムキの重量挙げ選手」とこき下ろした。

 2012年のロンドン五輪金メダリストでもあるジョシュアは、9日に英ロンドン(London)で行われたタイトルマッチで、王者チャールズ・マーティン(Charles Martin、米国)をあっという間にマットに沈めた。

 この結果を受けて、フューリーとジョシュアの統一戦を望む声が高まっている。IBFのベルトはそもそもフューリーのものだったが、契約を無視してウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)との再戦を決めたため、王座をはく奪されていた。

 しかしフューリーにとっては、ジョシュアの2回KO勝ちなどどうでもよかったらしく、「まるでムキムキのウエートリフターだなって思ったよ。ヤク漬けで頭がイっちまってるんだろうなって」とコメントした。

「野郎は倒されにやってきた米国人と戦った。そして、このグラスの水程度しか場数を踏んでない。要はゼロだ」

 フューリーは7月9日、英マンチェスター(Manchester)でクリチコと再び相まみえる。2015年11月の1度目の対戦で、判定でクリチコを破っているフューリーは、「またこそこそ隠れ回る羽目になる」とクリチコを挑発しつつ、次のようにコメントした。

「俺の頭にあるのはウラド(クリチコ)とのファイトのことだ。あいつはどの世界チャンピオンと比べても10倍は男だ。10年間ベルトを守るのは、ヘボにできることじゃない」

「あいつを倒すまでは、ほかの連中の話はナシだ。それが済んだら、全員と戦ってやるよ。まずは英国人からだ。こいつらが一番雑魚だからな。米国野郎はその後のお楽しみだ」

(c)AFP