【4月12日 AFP】15-16NBAは11日、各地で試合が行われ、オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)は112-79でロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)に大勝。今季限りでの現役引退を表明し、これがロードで最後の試合となるコービー・ブライアント(Kobe Bryant)に引導を渡した。

 本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)で行われる13日の試合が現役最後となるブライアントは、サンダーのスター選手から闘志あふれる送別を受けた。

 34得点を記録したサンダーのケビン・デュラント(Kevin Durant)は、引退間近だったマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)との試合で若き日のブライアントが容赦なく立ち向かっていた姿に刺激されたと明かしている。

「マイケル・ジョーダン氏が引退するときのことを覚えている。コービーは彼に手加減などしなかった」

「その当時の場面を思い浮かべ、チャンスが訪れるたびにコービーをたたきのめそうとした。俺がボールを持つたびに、彼は『かかって来いよ。お前の実力を見せてみろ』と挑発してきた。彼はそういう選手で、真の競争者なんだ。とにかく最後にもう一度、彼とマッチアップしたかった」

 一方、デュラントと互角の活躍をみせたのは、今季18回目のトリプルダブルを達成し、ここ30年間でのシーズン最多記録を樹立したラッセル・ウエストブルック(Russell Westbrook)だった。

 ブライアントはウエストブルックについて「1シーズンで、彼ほど多くの試合でトリプルダブルを記録した選手は見たことがない」と称賛し、「この一年で彼が成し遂げたことは、本当にとてつもない。ステフェン・カリー(Stephen Curry)の存在で目立たなかったけれど、目を見張る活躍をみせている」と語った。

 ブライアントはまた、ウエストブルックの性格にも言及し、感傷的な態度を一切みせなかったことを喜んだ。「俺もコートでは笑顔をみせなかった。彼の素晴らしいエネルギーや闘志は称賛に値する。バスケをするときの彼は、愛嬌を振りまいたり、格好つけたりしていない。いつも懸命にプレーしている」

 サンダー戦では19分間の出場で12本中4本のフィールドゴール(FG)を決め、13得点を記録した37歳のブライアントは、13日の試合で20年にわたる現役生活に終止符を打つことを楽しみにしていると認めた。「とてもわくわくしているよ。本当に喜びを感じている。あともう一度、靴ひもを結ぶことを楽しみにしている」

 一方、サンダーのスティーブン・アダムス(Steven Adams)は試合後、ブライアントに対する敬意をジョーク交じりに語っている。「コービーと握手したんだ。一週間くらいは手を洗わないよ」

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