バングラでまた襲撃事件 イスラム過激派批判の学生、なたで殺害
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【4月7日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で6日、自身のフェイスブック(Facebook)でイスラム過激派を批判した法学生が男らになたで襲撃され、殺害された。バングラデシュでは、世俗派の活動家やブロガーが暗殺される事件が相次いでいる。
7日の警察発表などによると、殺害されたのはジャガナート大学(Jagannath University)で法律を学ぶナジムディン・サマド(Nazimuddin Samad)さん。6日夜、交通量の多い大学前の路上で少なくとも4人の男に頭をなたで切りつけられた。その後、倒れたところを至近距離から1人に銃撃され、その場で死亡したという。
地元紙ダッカ・トリビューン(Dhaka Tribune)は襲撃犯たちが「アッラー・アクバル」(アラビア語で「神は偉大なり」の意)と叫んでいたと伝えている。
警察は暗殺事件とみて、サマドさんのフェイスブックへの書き込みが犯行の動機となった可能性を捜査している。これまでのところ犯行声明は出ていないという。
イスラム教徒が国民の大多数を占めるバングラデシュでは昨年、無神論者のブロガー4人と世俗派の出版社経営者1人が刃物で切りつけられて殺害されており、いずれもイスラム過激派の犯行とみられている。(c)AFP