【4月5日 AFP】ゴルフの主要団体は4日、リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した選手に対し、2017年に開催されるすべてのメジャー大会で出場権を与える方針を明らかにした。

 今夏のリオ五輪では、1904年以来初めてゴルフ競技が復活することになったものの、主に日程の問題で、選手からはあまり歓迎されていなかった。しかし、第80回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2016)の開幕直前に、このニュースが発表されたことで、選手のリオ五輪に対する意欲が増すのではないかと期待されている。

 マスターズの責任者を務めるビリー・ペイン(Billy Payne)氏は、ゴルフにとって大きな宣伝になるとして、「五輪で競技が行われるだけで、人気が世界中で飛躍的に上昇する」と歓迎している。

「ですから、五輪で金メダルを獲得した男子の選手に、翌年のマスターズの招待状が届くということを発表できて、本当にうれしいです」

 同様の声明は、ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)、全米プロゴルフ協会(PGA of America)、そして全米ゴルフ協会(USGA)からも発表され、五輪金メダリストは男女ともに全英、全米オープン、そして全米プロの出場権が与えられることになった。

 USGAはまた、女子の金メダリストは、9月のエビアン選手権(The Evian Championship 2016)と来年のANAインスピレーション(ANA Inspiration 2017)にも出場できると補足。さらに、全米オープン(US Women's Open 2017)では、独自に銀メダリストと銅メダリストにも出場権を与えるとしている。

 リオ五輪のゴルフ競技は、男子が8月11日から14日、女子が同17日から20日に行われ、男女各60人がメジャーと同じフォーマットでプレーすることになっている。(c)AFP/Allan KELLY