■フェルナンデスとチャンは転倒

 フェルナンデスは、最初の4回転トーループ、3回転トーループのコンビネーションジャンプを見事に成功させたものの、次の4回転サルコーで転倒。演技後には、「感覚は良かったけど、(サルコーの)ランディングで、少しバランスを崩してしまった。ステップとスピンでは、ポイントを少しも落とさないように細心の注意を払った」と振り返った。

 ブライアン・オーサー(Brian Orser)コーチの下で、羽生と共に練習するフェルナンデスは、「4回転を2つ入れるのは難しい。そうすると決めたとき、このプログラムは非常にリスキーになったと思った」と話している。

 約1年半の休養を経て競技に復帰したチャンは、こちらも最初の4回転トーループ、3回転トーループのコンビネーションを決めたものの、苦手とするトリプルアクセルで転倒した。

 それでもチャンは、SPで3位につけたことは「大きな進歩」だとすると、「リンクを出るとき、幸せを感じた。安心したというのも正直なところで、約2シーズンぶりのプレッシャーを味わった。この環境に戻るのは大変だ」とコメントしている。

 昨年の世界ジュニアを制している宇野昌磨(Shoma Uno)も、90.74点で4位と、メダル争いに食い込める位置につけた。同大会で銀メダルを獲得した中国の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)が5位に続き、シニアの世界選手権に初めて挑戦する若手の2人が、堂々とした戦いぶりを見せている。(c)AFP/Laurie Nealin