【3月30日 AFP】米大統領選の共和党候補者指名争いで首位に立つドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の選挙対策責任者を務めるコーリー・ルワンドウスキ(Corey Lewandowski)容疑者(42)が29日、女性記者を乱暴につかんだとして、暴行の疑いで逮捕・訴追された。フロリダ(Florida)州の警察当局が発表した。

 同州ジュピター(Jupiter)の警察当局はAFPに対し、ルワンドウスキ容疑者が「今朝逮捕され、出廷命令を受けて釈放された」ことを明らかにした。同容疑者は今月8日、同州でトランプ氏が記者会見場を去りながら質問に答えていた際、ミシェル・フィールズ(Michelle Fields)さんの腕をあざが残るほど乱暴につかんだとされる。

 これについて同容疑者とトランプ氏はいずれも否定しており、トランプ陣営は即座に、同容疑者の逮捕を否定する声明を発表。「ルワンドウスキ氏は出廷命令とその期日の通知を受けただけで、逮捕はされていない」とした上で、「同氏は紛れもなく無実だ。本人は無罪を主張する意向で、出廷の日を心待ちにし、身の潔白が証明されると確信している」と述べた。

 フィールズさんはこの一件が起こった後に保守系ニュースサイトのブライトバート・ニュース(Breitbart News)を退職。AFPが入手した警察の報告書には、フィールズさんが「強く握られて負傷したことを示す指の痕とみられるあざ」を見せたと書かれている。

 警察はこれまでの捜査で、ルワンドウスキ容疑者が「ミシェル・フィールズさんの意思に反して故意に触れた」ことによる軽微な単純暴行罪で同容疑者を訴追するに足る「相当の根拠」が見つかったとしている。

 またジュピター警察は先に、フィールズさんの説明を裏付けるとみられる防犯カメラの映像も公開している。(c)AFP