【3月27日 AFP】トルコ警察は、イエス・キリストの復活を祝う「イースター(Easter、復活祭)」を迎える27日にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がキリスト教徒やユダヤ人を攻撃する可能性があるとして警戒を呼び掛けた。半国営のアナトリア(Anatolia)通信が26日、報じた。

 アナトリア通信によれば、トルコ警察は、イースターに教会やシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)が標的とされる攻撃の可能性があるとして、国内全土に警戒するよう呼び掛けた。

 今月19日にはイスタンブール(Istanbul)の繁華街で自爆攻撃があり、イスラエル人3人とイラン人1人が死亡している。トルコ当局は、この事件の実行犯はISとつながりがあるイスラム過激派だと発表している。

 ISは、昨年10月に首都アンカラ(Ankara)で平和集会の最中に起きた2度の自爆攻撃で103人が死亡した事件を含め、この8か月でトルコで発生した6件の爆弾事件のうち4件に関与したとみられている。他の2件についてはクルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」と関連組織が犯行声明を出している。(c)AFP