【3月24日 AFP】米スポーツ専門チャンネルESPNは23日、米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に所属するアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)が、2017年の契約終了をもって引退すると報じた。

 40歳のロドリゲスは「来年以降はプレーしない。自分のキャリアを本当に楽しんだ。家庭で父親の役目を果たすときが来た」と語っている。

 薬物使用でそのキャリアを汚した「A・ロッド」は、2008年に結んだ10年総額2億7500万ドル(約309億円)の契約の最後の2年間で、4000万ドル(約45億円)を手にする見込みとなっている。

 ロドリゲスは、バイオジェネシス(Biogenesis)社の運動能力向上薬を使用していたとして、2014年シーズンの出場停止処分を受けたため、この年俸総額のうち2500万ドル(約28億円)分については放棄している。

 162試合の出場停止から昨年の開幕戦で復帰したロドリゲスは、2015年シーズンのほとんどを指名打者として過ごした。昨年本塁打を33本放ったロドリゲスが、今後2シーズンも同様の数の本塁打を放てば、バリー・ボンズ(Barry Bonds)氏が持つ大リーグ記録の762本にあと9本というところまで迫ることになる。

 ロドリゲスは、これまで大リーグ歴代4位につける687本塁打を放っている。ヤンキースのレジェンドで、歴代3位のベーブ・ルース(Babe Ruth)氏の714本を射程圏内にとらえているものの、ハンク・アーロン(Hank Aaron)氏が持つ歴代2位の755本には届かない可能性がある。(c)AFP