【3月21日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)は19日、生物圏保存地域「エコパーク(Biosphere Reserves)」に世界20地域を新たに登録したことを明らかにした。カナダやポルトガルのそれぞれ2か所などが含まれる。ペルーの首都リマ(Lima)で行われた2日間の協議の末に決まった新たな登録で、エコパークへの登録件数は120か国669か所となった。

 カナダで新規に登録されたのは、ノースウエスト準州(Northwest Territories)にある、最後の手つかずの北極圏の湖を含むTsa Tue地域や、アルバータ(Alberta)州の後退する氷河が形成するビーバーヒルズ(Beaver Hills)など。

 ポルトガルでは、アゾレス諸島(Azores Archipelag)で4番目に大きいサンジョルジェ(Sao Jorge)島や、スペインとポルトガルを流れるタホ(Tajo)川が選ばれている。

 その他、アルジェリア、ガーナ、ハイチ、インド、インドネシア、イラン、イタリア、カザフスタン、マダガスカル、モロッコ、ペルー、フィリピンとタンザニアからの登録もあった。

 リストに登録されている数百地域のうち、国境を越えて広がるエコパークは16地域あり、登録されているエコパークが最も多い国はスペインだという。

 協議では、すでに登録されているエコパークの範囲拡張についても承認された。(c)AFP