【3月17日 AFP】2015-16アルペンスキーW杯は16日、スイスのサンモリッツ(St. Moritz)で女子滑降の最終第9戦が行われ、けがのためすでにシーズン絶望となっているリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)が種目別優勝の表彰式に姿を見せた。

 ボンは先月、ここ9年で8度目となる滑降の種目別優勝を確定させた後、アンドラで行われたスーパー大回転第6戦で負傷。総合ポイント数では、スイスのララ・グート(Lara Gut)に逆転され、総合優勝を逃した。

 国際スキー連盟(FIS)のウェブサイトで、ボンは「今日はちょっぴり複雑です。もちろんタイトルが取れてすごくうれしいのですが、観客としてレースを見るのは苦痛でした」と話した。

 17日に最終戦が行われるスーパー大回転でも、ボンはグートに19ポイント差をつけて首位に立っている。

 一方でこの日は、オーストリアのミリヤム・プフナー(Mirjam Puchner)が、W杯で初優勝を果たした。

 これまで、W杯の滑降では8位が最高だったプフナーは、1分40秒93を記録し、地元優勝の期待がかかるファビアンヌ・スター(Fabienne Suter、スイス)を0秒13差で退けた。3位には、イタリアのエレーナ・クルトーニ(Elena Curtoni)が入り、グートは13位だった。

 23歳のプフナーは、「優勝して頭が真っ白になっています。だって、2015年は国内選手権以外にこれといった実績が残せなかったから。表彰台の一番上に立った気分は、言葉では言い表せないですね」と話した。(c)AFP