【3月15日 AFP】男子フィギュアスケート界の「皇帝」ことエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko)が、ロシアフィギュアスケート連盟(FSFR)を通じ、14日にイスラエルで手術を受けたことを明らかにした。

 五輪で2つの金メダルを獲得しているプルシェンコは、FSFRのウェブサイトで、「昨年イスラエルで受けた検診で、頸椎(けいつい)の6番と7番の間にヘルニアが見つかった」と明かし、「神経が圧迫されて左手がほとんど動かせなくなり、手術に踏み切るしかなかった。首に痛みがあり、今季は欠場を余儀なくされていた」とコメントした。

 それでも33歳のプルシェンコは、2018年に韓国・平昌(Pyeongchang)で5度目の冬季五輪に出場することを強く希望しており、「これから数か月の主な目標は、練習を続けられるよう完全に回復することだ。そして、状況をみながら行動していく」としている。

「2018年の五輪に出場する計画を変えるつもりはない。これからも続けていく」

 プルシェンコの手術に執刀した医師は、「現時点でプルシェンコ選手の状態は順調です」と述べ、「6週間は、首に特別な器具を装着する必要があります。その後は、水泳や柔軟性を高める運動なども始められますが、スケートの練習が再開できるまで、術後3か月はかかるでしょう」という見通しを立てた。

 プルシェンコは、一昨年のソチ冬季五輪の団体戦で、ロシアの金メダル獲得に貢献したのを最後に競技を離れているが、五輪では他にも、2006年のトリノ大会で金メダル、2002年のソルトレークシティー大会と、2010年のバンクーバー大会では銀メダルを獲得している。

 その他の主要大会では、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)で3回、欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships)で7回、ロシア選手権(Russian Figure Skating Championships)で10回優勝を飾っている。(c)AFP