【3月10日 AFP】南アフリカの高等裁判所は10日、新生児を誘拐し17年間にわたって育てていた女に有罪を言い渡した。この事件では、実の家族が偶然、誘拐されていた少女を発見したことがきっかけとなり、奇跡的に少女との再会を果たした。

 裁判で被告は、民間の養子縁組プログラムに代金を支払って鉄道の駅で赤ちゃんを渡されたと述べ、無罪を主張していた。

 だが高等裁判所の裁判官は、「被告の主張はおとぎ話に過ぎず、裁判所はこれを退ける」と述べ、「病院から赤ちゃんを連れ去ったのは被告だったに違いない」と述べた。

 誘拐された少女の身元が明らかになったのは昨年2月。17歳になった少女の通う学校に、実の妹にあたるカシディー・ナース(Cassidy Nurse)さんが進学し、生徒たちが2人がそっくりなことに気づいたことがきっかけになった。

 話を聞いた両親がその少女に会ったところ、誘拐された娘だと即座に確信したという。両親は警察に通報し、DNA検査の結果、実の娘ゼファニー(Zephany)さんであることが確認された。

 ゼファニーさんは実の家族の自宅からわずか数キロ離れた場所で生活していた。娘を誘拐された家族は、ゼファニーさんの誕生日を毎年祝い、いつの日か発見されるという希望を持ち続けていたという。(c)AFP