【3月8日 AFP】今年4月に没後400年を迎える英劇作家ウィリアム・シェークスピア（William Shakespeare）の墓を、ドキュメンタリー映画の製作者らがレーダー探知機を用いて調査したと7日、英テレビ局チャンネル4（Channel 4）と英紙デーリー・テレグラフ（Daily Telegraph）が報じた。

　シェークスピアの出生地ストラトフォード・アポン・エイボン（Stratford-upon-Avon）の聖トリニティ教会（Holy Trinity Church）にあるこの墓は、ファンらの「巡礼地」となっている。墓石には、墓をあばこうと企てる者に対し、「この墓石を動かさざる者に祝福あれ、わが骨を動かす者に呪いあれ」との墓碑銘が刻まれている。

　この調査は、研究者らがシェークスピアの人生や家族について理解を深め、まだ発見されていない、あるいはこれまでに確認されていない墓や棺の中の埋葬品を発見する助けになる可能性があると、テレグラフ紙は報じている。

　またチャンネル4によると、同教会は調査が完了したことを確認しており、調査結果は今春、同テレビ局のドキュメンタリー番組で明らかにされるという。

　英国の傑出した作家であるシェークスピアは、1564～1616年までの生涯で戯曲約38作にソネット154作を書いたとされる。ただ、一部の作品については、「本当の作者」をめぐる議論が行われている。(c)AFP