【3月6日 AFP】米国で5日、ルイジアナ(Louisiana)州やカンザス(Kansas)州を含む5州において民主・共和両党の大統領選予備選投票が実施される。共和党候補のトップを走る不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を、フロリダ(Florida)州選出上院議員のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏ら他候補がどれだけ追撃できるかに注目が集まっている。

 トランプ氏は現在までに大統領指名候補を選ぶ予備選・党員集会が行われた15州のうち10州で勝利を収め、指名獲得の決め手となる共和党の獲得代議員数でトップを走っている。

 一方民主党では、現在までにヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官がライバルのバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員に大きく水をあけており、指名獲得のためリードの拡大を狙う。

 クリントン前国務長官とサンダース上院議員の属する民主党は5日、カンザス州、ルイジアナ州、ネブラスカ(Nebraska)州で、共和党はカンザス州、ケンタッキー(Kentucky)州、ルイジアナ州、メーン(Maine)州でそれぞれ予備選あるいは党員集会を実施する。

 共和党の大統領候補者は、トランプ氏とルビオ上院議員、テキサス(Texas)州選出のテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員、ジョン・ケーシック(John Kasich)オハイオ(Ohio)州知事の4人に絞られた。共和党主流派の多くは、指名獲得に向かうトランプ氏の進撃を他候補が止められるかについて事実上のパニック状態になっているという。

 5日の予備選・党員集会は、今月1日の「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」と、フロリダ州やオハイオ州など人口の多い州で予備選・党員集会が行われる今月15日に挟まれる形になる。(c)AFP/Michael Mathes