【3月2日 AFP】北朝鮮の李洙ヨン（リ・スヨン、Ri Su Yong）外相は1日、スイスのジュネーブ（Geneva）で開かれている国連人権理事会（UNHRC）で演説し、同理事会が政治利用されているとして、今後はボイコットする意向を表明した。

　李外相は「政治的な攻撃だけのために（北朝鮮の）人権状況を取り上げる国際会議には今後参加しない」と発言。人権理事会では「政治利用や選別、二重基準」が横行していると主張した。

　人権理事会は北朝鮮の人権状況を繰り返し批判しており、2014年には北朝鮮とその指導者が広範な「人道に対する罪」を犯しているとした大部の報告書をまとめている。

　李外相は、「DPRK（北朝鮮）の抹殺」を長年切望してきた米国など各国が、人権侵害に関する虚偽の主張を利用して自らの立場の正当化を図っていると主張。各国が北朝鮮に対して「人権ゆすり」をはたらいていると反発した。(c)AFP