【2月28日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2016)は27日、第3節の試合が行われ、スコットランドが36-20でイタリアに勝利し、シックスネーションズでは10試合ぶりの勝利を収めた。

 今大会でもイングランド戦(9-15)、ウェールズ戦(23-27)と連敗スタートを切っていたスコットランドは、見放されている白星を手にするには「ブービー決定戦」と称されたこの試合しかないという重圧のなか、敵地ローマ(Rome)に乗り込んだ。

 するとスコットランドは、ジョン・バークレー(John Barclay)とジョン・ハーディー(John Hardie)がいきなり連続トライを決め、開始15分までに試合の主導権を握ると、17-10とリードして前半を終えた。

 一方、今大会のホームゲームはこれが最後となるイタリアも、後半は相手を押し込み、ラック中のハンドで相手選手がシンビンとなり、数的優位を得た10分間に点差を詰めたが、最後はスコットランドがノーサイド間際のトミー・シーモア(Tommy Seymour)のトライで突き放した。

 21得点を稼ぎだし、マンオブザマッチを獲得したスコットランドのグレイグ・レイドロー(Greig Laidlaw)は、スクラムとラインアウトで相手を圧倒したチームについて、「今日はみんなの目の色が違っていた。勝利への意思が感じられた」と語った。

 それでもレイドローは、イタリアの攻撃を食い止めた組織的な守備がポイントだったと認め、「たしかにこちらのスクラムは間違いなく素晴らしかったが、ポイントはディフェンスで見せた気合だった。15人全員が引いて守ったし、おそらく勝因はそこだろう」と続けた。

「大きな1勝だ。やっぱり勝利が何よりだ。みんながそれを実感している。厳しい時期を過ごしてきた若手もね。僕も自分のことのようにうれしい。勝利にふさわしい内容だった。今後はどうやって勝てたかを確認して、次の試合に備えなくてはならない」

(c)AFP/Justin DAVIS