【2月22日 AFP】米北部ミシガン(Michigan)州カラマズー(Kalamazoo)で起き6人が死亡した銃撃事件で、逮捕された容疑者の男が、米配車サービス「ウーバー(Uber)」の運転手で、事件の直前まで客を乗せていた可能性があることが明らかになった。

 20日夜に起きた事件では、市内3か所で男が発砲し、6人が死亡、2人が重傷を負った。男は集合住宅の外で女性1人を撃ち重傷を負わせた他、自動車の販売代理店で2人を射殺。さらにレストラン「クラッカーバレル(Cracker Barrel)」で4人を射殺し、10代の少女に重傷を負わせた。

 ウーバーは、事件の翌日に逮捕されたジェイソン・ブライアン・ダルトン(Jason Brian Dalton)容疑者(45)が同社の運転手だったことを認めた。容疑者は身元調査に合格し、犯罪歴もなかったという。

 地元住民のマット・メレン(Matt Mellen)さんは米CBS系テレビ局WWMTに対し、銃撃が始まるわずか数時間前にダルトン容疑者の乗客となり、身の毛もよだつドライブに連れて行かれたと語っている。

「中央分離帯や芝生の上を走り、スピードも出ていた。車が止まると、私は飛び降りて逃げた」

「彼は止まろうとしなかった。私の方を見据えて、『友人の家に行きたいんじゃないのか』と聞いた。私は、命ある状態でそこに行きたい、と」

 メレンさんは午後4時半ごろに車から飛び降りた後、緊急電話番号の911に通報したという。この話を聞いたメレンさんの婚約者は、ダルトン容疑者の写真をフェイスブック(Facebook)に投稿し、注意を呼びかけた。

 一連の銃撃は、午後6時に始まった。米CNNテレビによると、カラマズー市当局は、ウーバーと容疑者との関連や、容疑者が銃撃の合間に客を乗せていた可能性について捜査を進めていると述べている。(c)AFP