【2月14日 AFP】男子テニス、メンフィス・オープン(Memphis Open 2016)は13日、シングルス準決勝が行われ、大会4連覇を狙う第1シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、3-6、6-3、6-3で第4シードのサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)に勝利し、18歳のテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)が待つ決勝へ駒を進めた。

 トップシードの錦織は、メンフィス(Memphis)で16連勝を飾り、4年連続で決勝の舞台に立つことになった。一方のフリッツは、主催者推薦のワイルドカードで出場しており、最上層ツアーで本戦に出場するのは、これが3回目。

 この日、リトアニアのリカルダス・ベランキス(Ricardas Berankis)と対戦したフリッツは、17本のサービスエースを決めて、2-6、6-3、6-4で勝利を飾ると、米国男子としては、1989年に17歳でウェンブリー選手権(Wembley Championships)を制したマイケル・チャン(Michael Chang)氏以来、最年少でATPツアーの決勝に進出した。また、最上層ツアーに参戦してから決勝進出までに要した大会数も、米国勢で最少となっている。

 今大会まで、ATPツアーの戦績を1勝2敗としていた世界ランク145位のフリッツは、この快進撃でトップ100入りに大きく近づいたとみられており、「信じられない気分だ。4試合に勝つことが、こんなに大きな意味を持つなんて。とてもうれしいよ」と話している。

 世界7位の錦織は、昨年大会(Memphis Open 2015)の準決勝を含め、キュエリー戦で4連勝を収め、同対戦カードでの戦績を5勝3敗に伸ばした。

 ブレークを1回ずつ交換し、セットカウントをタイとして第3セットを迎えた錦織とキュエリーだが、第3ゲームでキュエリーがバックハンドをネットにかけると、錦織が重要な2-1のリードを奪った。

 キュエリーは、第8ゲームでブレークチャンスを手にしたものの、錦織はバックハンドのウイナーでこのピンチをしのぐと、次のゲームで3度のマッチポイントを迎える。

 最初の2つをしのいだキュエリーだが、最後は錦織がフォアハンドのウイナーをたたき込んだ。(c)AFP