【2月13日 AFP】米大リーグ(MLB)は12日、ステロイドで3度目の陽性反応を示したニューヨーク・メッツ(New York Mets)のヘンリー・メヒア(Jenrry Mejia)投手に対し、ドーピング違反ではリーグ史上最も重い永久追放処分を科した。

 ドミニカ共和国出身で26歳のメヒア投手からは、最近の検査でボルデノン(boldenone)の陽性反応を出たという。

 肘の故障で故障者リスト入りしていた2015年シーズンの序盤にスタンゾロールの陽性反応を示して80試合の出場停止処分を言い渡されていたメヒア投手は、同年7月にもボルデノンとスタンゾロール(stanozolol)の使用が発覚し、162試合の出場停止処分も受けていた。

 永久追放処分は、大リーグが禁止されている運動能力向上剤の使用で科したものでは最長となる。大リーグ歴代最多安打を記録しているピート・ローズ(Pete Rose)氏も永久追放処分を受けているが、これは野球賭博への関与が理由となっている。

 メヒア投手は2010年から2015年までメッツ一筋で過ごし、計113試合に登板して通算成績は9勝14敗、防御率3.68を記録。昨季は最初の登板試合で救援投手を務めたものの、故障でその座をジェウリス・ファミリア(Jeurys Familia)に奪われた。

 チームの守護神を務めたファミリアは、メッツのナ・リーグ制覇とカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)とのワールドシリーズに進出に貢献した。(c)AFP