【2月11日 AFP】人気児童小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズの後日談を描いた新作演劇作品の脚本が、7月に英ロンドン(London)で予定されている同作のワールドプレミア直後に書籍として出版されることになった。出版元となるリトル・ブラウン(Little, Brown)が10日、発表した。

 シリーズ新作となる舞台「Harry Potter and the Cursed Child(ハリー・ポッターと呪いの子)」は7月30日にウエストエンド(West End)の劇場で開幕する予定で、脚本はその翌日に出版される。

 同作ではシリーズ最終作の小説「ハリー・ポッターと死の秘宝(Harry Potter and the Deathly Hallows)」から19年後のハリーが描かれる。ハリーは結婚して魔法省に勤め、3人の子の父親となっている。

 リトル・ブラウン社がウェブサイトで公開した粗筋によると、ハリーは自身の過去を断ち切ろうと奮闘する一方、図らずも一家伝来の宿命を受け継いでしまった末っ子のアルバス(Albus)がその重荷に苦しめられる、というストーリー。

 シリーズ作者のJ・K・ローリング(J.K. Rowling)氏が原作を執筆し、ジャック・ソーン(Jack Thorne)氏が戯曲化した。

 リトル・ブラウン社のデービッド・シェリー(David Shelley)最高経営責任者(CEO)は脚本の出版に「ワクワク」していると語る。同CEOによると、ローリング氏らの元には、ロンドンまで来られないという大勢のファンから脚本の書籍化を望む声が殺到していたという。(c)AFP