【2月10日 AFP】英イングランド中部ダービーシャー(Derbyshire)州アッシュボーン(Ashbourne)で9日、町全体を会場に住民総出で参加する毎年恒例のフットボール大会「ロイヤル・シュローブタイド・フットボール(Royal Shrovetide Footballl)」が開幕した。

 住民たちは、町を流れるヘンモア(Henmore)川の北側で生まれたか、南側で生まれたかによって、「アッパーズ(Up’ards、上手チーム)」と「ダウナーズ(Down’ards、下手チーム)」に分かれ、両チームのゴールがある5キロ間でボールを奪い合う。相手にけがをさせない、故意にボールを隠さない、教会所有地に立ち入らないこと以外、ルールはほとんどない。起源は少なくとも12世紀までさかのぼるという。

 試合は毎年、キリスト教の「告解の火曜日(Shrove Tuesday)」と「灰の水曜日(Ash Wednesday)」の2日間にわたって、それぞれ8時間ずつ行われる。その間、店は窓を閉め、各所には救急班が待機する。(c)AFP