【2月10日 AFP】ラグビーの世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(Super Rugby)」に今季から参戦するサンウルブズ(Sunwolves)は9日、日本代表フッカーの堀江翔太(Shota Horie)が主将に就任したことを発表した。

 現在30歳の堀江は、2015年のラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)でプールステージ4試合中3試合に出場。2013-14シーズンにメルボルン・レベルズ(Melbourne Rebels)でスーパーラグビーを経験しており、当初から主将就任が有力視されていた。

 堀江は声明で、「スーパーラグビー初参戦となる日本チームで、初めてのキャプテンに指名していただき大変光栄に思います。1人では決してできない事もありますし、チーム全員で助け合いながら、まとめていければと思います」とコメント。

「ディフェンスがカギになると考えているので、意識して取り組んでいきたいです」

 マーク・ハメット(Mark Hammett)ヘッドコーチ(HC)も、「任せるなら堀江だと思っていた。彼なら手本を示し、仲間を引っ張ることができる。スーパーラグビーの経験があるし、ほかの選手たちも頼りにしている」と信頼を寄せた。

 チーム編成が遅れたサンウルブズは、初参戦のシーズンで苦しい戦いが予想され、痛手を最小限に抑えることが精いっぱいになる可能性もある。チーム開幕戦は27日に行われるホームのライオンズ(Lions、南アフリカ)戦だが、まずは一方的な展開になるのを避けたい。

 日本代表の看板選手たちが、他国のクラブと高額契約を結び、個々の成長を優先させた点もチームにとっては苦しい。

 サンウルブズに加わらなかった選手には、代表主将のリーチマイケル(Michael Leitch)や日本ラグビーの顔となった五郎丸歩(Ayumu Goromaru)も含まれる。リーチマイケルはニュージーランドのワイカト・チーフス(Waikato Chiefs)、五郎丸はオーストラリアのレッズ(Queensland Reds)でのプレーを選択した。

 サンウルブズは13日、トップリーグの選手の選抜チームとのプレシーズンマッチに臨む。(c)AFP