【2月4日 AFP】タイ軍政が約束した外国人犯罪者の取り締まりは、思いがけない容疑者を捕まえる結果となった──カードゲームの「ブリッジ」をしていた外国人の高齢者たちだ。

　警察と軍は3日夜、ゴーゴーバーや組織犯罪とのつながりなどで知られるリゾート地パタヤ（Pattaya）にあるブリッジのクラブを強制捜査し、英国人を中心とした外国人32人を逮捕した。

　パタヤ警察本部長のスタット・プンパンモアン（Suthat Pumphanmuang）大佐は4日、AFPの取材に「外国人32人を賭博の容疑で3日夜に逮捕した」と述べ、クラブへの強制捜査は軍政の反汚職センターへの通報がきっかけとなったと付け加えた。

　タイでは、違法な賭博がまん延しているものの、動物を戦わせる一部の競技と宝くじ以外の賭博は、ほぼ全て違法だ。「ブリッジクラブの会長は賭け事はしていなかったと主張している」と、スタット本部長は語った。

　さらに同本部長によると、逮捕された外国人は1人を除いて全員、5000バーツ（約1万7000円）の保釈金で12時間後に保釈された。1人は保釈金が支払えず、現在も勾留中という。(c)AFP