【2月4日 AFP】(更新)ドイツ警察は4日、難民施設を含む複数か所で一斉捜査を行い、その中で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との関連が疑われるアルジェリア人2人を拘束したと発表した。さらに2人のアルジェリア人を追跡中だという。

 首都ベルリン(Berlin)の警察当局は4人について「イスラム過激派周辺からやって来た人物で、国家の安全を脅かす深刻な行動を計画していた疑いで捜査対象となっている」と発表した。

 警察当局の広報担当者はニュース専門チャンネル「N24」に対し「容疑者たちが滞在していた難民施設を捜索した」と語った。捜査では2人が拘束され、さらに2人を追跡中だという。

 アルジェリア国籍保持者がISの計画に関与していた疑いや難民施設との関連は、昨年110万人の移民・難民を受け入れたドイツで激しい議論を巻き起こすことが予想される。

 北アフリカからの移民は、昨年の大みそかに独西部ケルン(Cologne)で多発した性犯罪の容疑者たちが北アフリカ出身だったことから、すでに非難の的となっている。

 今回の拘束は、イスラム過激派が移民・難民の大量流入に乗じ、気づかれないうちに欧州入りしているとの懸念を強調しそうだ。(c)AFP