【2月4日 AFP】米国主導の史上最大規模の貿易協定、環太平洋連携協定(TPP)の参加12か国は4日、ニュージーランドのオークランド(Auckland)で協定文に署名した。

 署名式は市内のスカイシティー・コンベンションセンター(Sky City Convention Centre)で、ニュージーランドのジョン・キー(John Key)首相と米通商代表部(USTR)のマイク・フロマン(Mike Froman)代表が中心となって行われた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、米首都ワシントン(Washington D.C.)で発表した声明で、中国を名指しし「TPPによって、中国のような国ではなく、米国が21世紀の道路交通ルールを起草できるようになる」と表明。TPPは米国の国際的指導力を高め、国内の雇用を支える存在となると強調した。

 日本、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ブルネイ、チリ、マレーシア、メキシコ、ペルー、シンガポール、ベトナムの12か国が参加するTPPは、世界経済の約40%を占める参加国間で貿易や投資の障壁を撤廃するもの。反対派は、自国の雇用が奪われたり主権が侵害されたりしかねないと主張しており、署名式の会場外でもデモ隊がスピーカーを使って抗議の声を上げた。(c)AFP