【1月27日 AFP】ロシアテニス連盟(RTF)のシャミール・タルピチェフ(Shamil Tarpishchev)会長が26日、同国女子のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)について、国別対抗戦のフェドカップ(Fed Cup 2016)の試合出場を拒否すれば、8月に行われるリオデジャネイロ五輪の代表から外す可能性があると話した。

 シャラポワは全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で敗退後、2月6日と7日に行われるフェドカップ・ワールドグループ1部1回戦のオランダ戦について、出場を控える可能性を示唆していた。

 これに対し、ロシアの通信社Rスポーツ(R-Sport)が伝えたところによれば、タルピチェフ会長は、「シャラポワが五輪で戦いたいのであれば、フェドカップでロシア代表としてプレーする必要がある」と語ったとしている。

「それがルールだ。オランダとの1回戦と、勝ち進めた場合は次のラウンド。その両方でプレーする必要がある」

 現在28歳のシャラポワは、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に4-6、1-6で敗れた全豪オープン準々決勝の試合後、前腕を痛めていると話し、オランダ戦には出場せず、治療に充てる可能性が高いと明かしていた。

「前腕の治療が優先で、そこはすごく重視しています。モスクワ(Moscow)には行って、チームに帯同しますが、多分プレーはしない。まだ確定ではありませんが」

 それでもタルピチェフ会長は、シャラポワに再考をうながし、「彼女がプレーを辞退して、それでオランダに負けたら、五輪には出場できないだろう。多分、意思表示が早すぎたのではないだろうか。マネジャーとともに考え直すべきだと思う」と話している。

 ロシア代表のアナスタシア・ミスキナ(Anastasia Myskina)監督によれば、シャラポワは元々、スベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova)、エカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova)、アナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)とともに、フェドカップに出場することを約束していたという。

 シャラポワは世界ランキング5位で、ロシアでは最高位の選手。2012年のロンドン五輪の女子シングルスでは、銀メダルを獲得している。(c)AFP