【1月26日 AFP】ロシアフィギュアスケート連盟(FSFR)は、今シーズンのグランプリ(GP)ファイナルでペアを制したクセニヤ・ストルボワ(Ksenia Stolbova)/ヒョードル・クリモフ(Fedor Klimov)組が、負傷により欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2016)を欠場すると発表した。

 FSFRの会長は、クリモフが練習中に肩を痛めたことを明かしたものの、同ペアは、3月に米ボストン(Boston)で開催される世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)には出場できるだろうとしている。

 ロシアの国営タス通信(TASS)は会長のコメントとして、「医師はクリモフに対し、激しい運動は控えるよう指示した」と伝えている。

「今は回復に努め、世界フィギュアへの準備を始めなければならない」

 23歳のストルボワと25歳のクリモフは、昨年の欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2015)で2年連続の銀メダルに終わっているのをはじめ、ソチ冬季五輪と2014年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2014)でも2位に甘んじるなど、たびたび辛酸をなめている。

 しかし、ソチ五輪の団体戦でロシアの金メダル獲得に貢献したストルボワ/クリモフ組は、先月スペイン・バルセロナ(Barcelona)で行われたGPファイナルで、悲願の優勝を果たした。

 今週、スロバキアのブラチスラバ(Bratislava)で開幕する欧州選手権には、代わりにクリスティナ・アスタコワ(Kristina Astakhova)/アレクセイ・ロゴノフ(Alexei Rogonov)組が出場することになった。

 ロシアでは他にも、昨年の欧州選手権を制した川口悠子(Yuko Kawaguchi)/アレクサンドル・スミルノフ(Alexander Smirnov)組が、シーズン絶望となっている。川口は先日、脚の腱(けん)断裂という診断を受けた。

 川口/スミルノフ組の代わりに欧州選手権に出場するのは、エフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組となっている。(c)AFP