【1月21日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算14勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を指導する叔父のトニ(Toni Nadal)さんは、成績不振に歯止めをかけるため、ナダルがコーチングチームを一新する可能性もあると示唆している。

 ナダルは19日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の1回戦でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に敗れ、大会初戦で姿を消したばかり。

 これを受けたトニさんは20日、スペインのラジオ局カデナ・コペ(Cadena Cope)で、「スポーツの世界では結果がすべてだ。何かを変える必要があるのなら、それはやらなければならない」と話した。

「全豪であんなに早く負けてしまったのは残念だ。ここ数か月は、調子が良かったからね」

「これが一時の不調で、前進できることを願う」

 昨年、10年ぶりにグランドスラムのタイトルを逃した29歳のナダルは、往年の名選手ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏などから、これまでずっと師事してきたトニさんのもとを離れ、新たなアイデアを取り入れるべきではないかとアドバイスを受けている。

 ナダルはベルダスコに敗れた試合後、現在のATPツアーを席巻するアグレッシブなテニスに、うまく対応できないことを認めている。

「選手はどの位置でボールを受けても強打して、ウイナーを狙ってくる。そういう意味では、少しクレイジーなやり方になってきた」

 トニさんも、これまで男子テニス界で数々の成功を収めてきたおいが、今からスタイルを変えるのは難しいだろうとコメントしている。

「彼がこれまでのキャリアで追求してきたスタイルは、現代テニスで評価されなくなっている。15年も続けてきたスタイルを変えるのは、簡単ではない」

(c)AFP