【1月20日 AFP】フランス通信(AFP)は19日、北朝鮮の首都平壌(Pyongyang)に支局を開設すると発表した。全世界にニュースを配信する通信社が平壌に支局を常設するのは、AFPが2社目となる。

 AFPはパリ(Paris)で、朝鮮中央通信(KCNA)との合意文書に署名。これにより、常駐する外国メディアがほとんどない北朝鮮に、新たな取材拠点を設けることができる。

 AFPのエマニュエル・オーグ(Emmanuel Hoog)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「AFP平壌支局の開設は、AFPの国際ネットワークの拡大に寄与する」「AFPは、ニュースの全容を可能な限り、特に画像という媒体を通じて伝えていくという使命を全うするため、全世界を網羅する必要がある」と語った。

 AFPは、客観的で正確、バランスの取れた報道という理念に基づき、世界規模で取材活動を展開している。写真や動画の提供、原稿の執筆を担当する平壌支局は、今年半ばまでに運営を開始する予定。

 同支局に常駐するのは現地スタッフ2人。AFPアジア部門の監督の下、定期的に同国へ赴きリポートを制作する外国人特派員チームと緊密に連携を取っていく。

 AFPは、すでに平壌に支局を置いている米AP通信、共同通信(Kyodo News)、中国国営新華社(Xinhua)通信を含む数少ない外国メディアに加わる。

 1835年に誕生したAFPは世界三大通信社の一つに数えられ、世界約150か国で200以上の支局を運営している。(c)AFP