【1月20日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は20日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-1、6-2で台湾の謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ)を退け、3回戦に駒を進めた。

 6度の全豪オープン制覇を誇るセレーナは、次戦でダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)と対戦することが決まり、第5シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)と準々決勝で対戦する可能性が高まっている。

 1998年に全豪オープン初出場を果たしたセレーナは、謝について「トリッキーな相手だったけど、そういう選手とやるのも良いことだと思う。必要な試合だった」とコメントしている。

「私にとってはこの場所が原点。四大大会(グランドスラム)で初めての試合を、このコートで行った。そんな私はまだプレーしている。名誉なことです」

 初戦でイタリアのカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi)に勝利し、膝の不安を一蹴した自分に「A評価」を与えていたセレーナだが、謝との試合ではそこまでの苦労を強いられなかった。

 全豪オープンの経験を見ても、世界ランク90位の謝は、2008年大会で予選突破から16強入りを果たして以降、わずか2勝という成績だった。

 それでもセレーナは、昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)以降、ツアーを全休していたため、この試合でも気を抜く様子はなかった。

 へそ出しの黄色いウエアを身に着けたセレーナは、最初のサービスゲームを苦しみながらキープすると、ここからは軽やかな動きを見せ、厳しいリターンで謝のサービスゲームを破った。

 53勝3敗の成績で昨シーズンを終えた34歳のセレーナは、第3ゲームでもサービスキープに苦しんだが、第6ゲームで再びブレークして、第1セットを28分で先取した。

 セレーナは、相手より約30キロ速いサーブで常に自分の攻撃を展開。グランドスラムでの経験値が低い謝のリターンは、セレーナに対抗するには弱すぎた。

 ほぼすべてのチャンスでウイナーを決めたセレーナは、ちょうど1時間で勝利を収めた。(c)AFP