【1月19日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は19日、テニス界が八百長疑惑に襲われたことを受け、男子プロテニス協会(ATP)など関係機関に対して不正行為と闘う対策を講じるよう強く求めた。

 四大大会(グランドスラム)優勝者を含むトップ選手が、八百長に関与しながら見過ごされている疑いがあるとの報道を受け、マレーは不正行為への対策には透明性が必要だと主張した。

 世界ランク2位のマレーは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)1回戦でドイツのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)に勝利した後、「どんなスポーツでも、不正があるならそのことを知りたいと思うものだ」とコメントした。

「真実もあれば、そうでないこともあるだろう。だけど、僕は常にすべてのスポーツに関する事柄に興味を持っている。スポーツは全般的に、もっと透明性が求められると考えている」

 マレーはまた、八百長疑惑に関する報道を選手が読む必要に迫られるべきではないと語り、テニスの関係機関は選手に対して状況をもっとつまびらかにするべきだと強調した。

 マレーは報道陣に対して、「きちんと説明することが求められていると思う。つまり、彼ら(選手たち)は記事を読む必要に迫られるべきではない」と訴えた。

「このような問題には、先に動いて説明するべきだ。選手たちが新聞記事で読んだり、テレビやラジオの報道に耳を傾けたりするのではなくね」

「先を見越して若手選手の教育に乗り出せば、このような問題にはもっとうまく対処できると思う」

 世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が若手時代に不正行為の標的にされたと明かした一方で、マレーは過去に八百長を持ち掛けられたことはないと述べている。(c)AFP/Robert SMITH