【1月19日 AFP】昨年8月にインドネシア・西カリマンタン(West Kalimantan)州で発見・保護された赤ちゃんオランウータンのギト(Gito)が、順調に回復している──。遺棄され、死にかけていたギトは現在、同国の保護センター赤ちゃんで飼育されており、別のオランウータンの赤ちゃんとも仲良く遊んでいる。

 ギトは昨年夏、灼熱の太陽の下、段ボール箱に入れられて捨てられていた。元々は、地元の村長にペットとして飼われていたのだという。

 英国に本部を置く動物保護団体「インターナショナル・アニマルレスキュー(IAR)」のチームに保護された当時、ギトはかなり痩せ細り、病気にもかかっていたため、生存は難しいと考えられていた。しかしその後、順調に回復し、同じ施設に保護されていた別の赤ちゃんオランウータンのアソカ(Asoka)と遊べるまでになった。ただ、全快して野生に戻ることができるようになるまでには、まだ数年かかるとみられるという。

 オランウータンは、国際自然保護連合(IUCN)の「絶滅危惧種」に指定されており、インドネシアでは保護の対象となっている。(c)AFP