【1月11日 AFP】男子テニスのバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)が、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)に向けた調整のために訪れたコートで、警備員らともめ事を起こしていたという。11日、地元メディアが報じた。

 地元紙ブリスベーン・クーリエメール(Brisbane Courier Mail)は、先週ロイヤル・パインズ・リゾート(RACV Royal Pines Resort Gold Coast)に姿を見せた23歳のトミックが、テニスコートを娯楽目的で使用していた人々に対して場所を空けるよう促し、仲裁に入ったスタッフにも暴言を吐いたと報じている。

 施設の従業員によれば、多額の賞金やスポンサー収入などを手にしているはずのトミックは、その後、コートの手配料金20豪ドル(約1600円)を支払うことにも難色を示したという。

 匿名希望の従業員は、ブリスベーン・クーリエメール紙に対し、「(コートの管理者は)礼儀正しく聞いていました。『支払いについて誰に聞けばいいですか?』と」と明かした。

「そのとき、バーナードが罵詈(ばり)雑言を浴びせたんです」

 また、世界ランク18位のトミックにその場を立ち去るよう依頼するため、警備員が呼ばれたという。

 後日、報道陣から質問を受けたトミックは、謝罪の言葉を述べている。

「試合に備えることで頭がいっぱいになっていた。自分の行いに言い訳の余地がないことは理解している」

「問題を起こすつもりではなかったし、クラブの皆さんに謝りたい。誤解があるようだし、僕の練習も邪魔されたので、少し腹が立ったことは確かだ」

 これまでも世間を騒がせてきたトミックだが、以前にもコートの使用料金に対して疑問を口にしていた。

 昨年7月、豪テニス協会(Tennis Australia)に対する挑戦的な発言などで、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2015)のメンバーから外されていたトミックは、どうしてロイヤル・パインズのコート使用料を払わなければならないのか理解できないと話していた。

 今季最初の四大大会(グランドスラム)である全豪オープンは、来週メルボルンパーク(Melbourne Park)で開幕する。(c)AFP