【1月10日 AFP】15-16イタリア・セリエAは9日、第19節の試合が行われ、フランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)が故障から復帰したASローマ(AS Roma)は、リードを守り切れず1-1でACミラン(AC Milan)と引き分けた。

 4か月近く戦列を離れていたトッティは、後半25分、サディク・ウマル(Sadiq Umar)に代えてピッチへ投入された。

 直近の2試合で2得点を挙げていた18歳のウマルだが、この日は得点に絡むことができず、ASローマは前半4分、ミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)のFKから、アントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)が蹴り込んで先制した。

 ACミランは後半5分、本田圭佑(Keisuke Honda)が完璧なクロスを上げると、これに反応したユライ・クカ(Juraj Kucka)が頭で突き刺し、試合は振り出しに戻った。

 ASローマはここから追加点を挙げることができず、空席の目立つスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で勝ち点1を獲得するにとどまると、第13節以降で勝利したリーグ戦はわずか1試合となっている。

 前節でもキエーボ・ベローナ(Chievo Verona)と3-3で引き分けたASローマは、首位インテル(Inter Milan)と勝ち点5差の5位につけているが、インテルは10日にサッスオーロ(US Sassuolo)戦を控えている。

 ASローマのルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督は、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)で単刀直入にチームの失速を指摘し、「今夜のチームはジキル博士とハイド氏(Dr. Jekyll and Mr. Hyde)に近いものがあった」と口を開くと、「後半は心身ともに失速していた。立ち上がりは積極的だったのに、後半にあんなふうになるとは思いもしなかった」とコメントしている。(c)AFP/Justin DAVIS