【1月6日 AFP】中国・寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)で路線バスが炎上し17人が死亡した事件で、放火の疑いで逮捕された馬永平(Ma Yongping)容疑者(33)が、友人らに対しソーシャルメディアを通じて借金に苦しんでいると漏らし、犯行をほのめかしていたことが分かった。中国メディアが6日、報じた。

 中国のニュースサイト新浪網(Sina)に6日に掲載され、その後すぐに削除された記事によると、馬容疑者は、大学を卒業し、日本で学んだ経験もある。だが、建設関係の仕事でトラブルになり、30万元(約540万円)以上の借金を抱えたという。

 中国国営紙の北京青年報(Beijing Youth Daily)によると、事件当日の朝、馬容疑者は友人たちにメッセージアプリ「微信(ウェイシン、WeChat)」を通じて、「基本的人権さえ守られない場合には、(その権利のために)闘う権利がある」と述べていたという。

 また、馬容疑者は昨年12月に書いたという書簡を撮影した画像も投稿。「どうして物事がこの段階に達してしまったのかわからない」「私は衝動的な人間ではないし、精神を病んでもないし、ましてや血に飢えたテロリストなんかではない。だがどうしてこのような結果になったのだろうか」と述べていた。

 北京青年報によれば、馬容疑者は取り調べに対し、ガソリン入りのジェリー缶を給油所で2缶購入し、ライターを使ってバスに火を付けたと供述している。(c)AFP