【1月5日 AFP】米動画配信サービス大手ネットフリックス(Netflix)が公開した殺人事件のドキュメンタリー番組に登場した男性受刑者2人について大統領恩赦を求める請願書に、20万人近くの署名が集まっている。

 ネットフリックスの人気ドキュメンタリー番組「メーキング・ア・マーダー(Making a Murderer)」で取り上げられた一人、スティーブン・エイブリー(Steven Avery)受刑者は、婦女暴行罪で18年間服役した後のDNA検査の結果、犯人でなかったことが判明し、2003年に出所した。

 その後、エイブリー受刑者は冤罪による不当拘束をめぐる訴えを、ウィスコンシン(Wisconsin)州マニトワック郡(Manitowoc County)を相手取り起こしたが、2005年にカメラマンのテレサ・ハルバッチ(Teresa Halbach)さん(当時25)殺害事件をめぐり再び逮捕された。だが、仮釈放なしの終身刑となったエイブリー受刑者は、今も無実を訴えている。

 また当時16歳だったエイブリー受刑者のおい、ブレンダン・ダッシー(Brendan Dassey)受刑者も逮捕され、2048年以降に仮釈放の可能性がある終身刑を言い渡された。

 米ホワイトハウス(White House)のウェブサイトに掲載されている2人に関する請願書は、マニトワック郡保安官事務所が2人を有罪にするために「不適切な手段」を講じた明白な証拠があると主張している。

 いくつか立ち上げられた署名のうち、ホワイトハウスのウェブサイトに掲載されている署名には、4日午後時点で2万人以上の署名が集まっている。この署名が今月19日までに10万人に達した場合、ホワイトハウスは対応しなければならない。(c)AFP