【1月2日 AFP】米中西部で先月末の豪雨による洪水被害が広がっており、これまでに22人が死亡した。米メディアが1日、伝えた。またイリノイ(Illinois)州では同日、住民多数に対して避難が呼びかけられた他、州兵の被災地への動員も行われた。

 米国では過去1週間、広い範囲で竜巻や嵐、豪雨の被害が出ている。中西部で発生した記録的な洪水では、ミズーリ(Missouri)州とイリノイ州でとりわけ深刻な被害が出ている。

 米ABCニュース(ABC News)は、ミズーリ州で男性の遺体が新たに収容され、中西部全体で死者は22人に増えたと伝えた。これまでにミズーリ州で15人、イリノイ州で7人の死亡が確認されている。

 イリノイ州のブルース・ラウナー(Bruce Rauner)知事はマイクロブログのツイッター(Twitter)で「同州南部で続く救助活動や洪水被害軽減の取り組みを助けるため、イリノイ州兵(Illinois National Guard)に出動を命じた」と同日明らかにしている。

 他方、米国立気象局(National Weather Service)は、米南部州でも、向こう数日間に災害の危険性が高まっていくと警告。ミシシッピ(Mississippi)川やオハイオ(Ohio)川、さらにはミズーリ、イリノイ、ケンタッキー(Kentucky)各州を流れる支流では、大規模な洪水が発生することが予想され、地域によっては被害が過去最悪の規模になる恐れもあるという。すでに被害が出ている場所もある。(c)AFP