【12月29日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)の市当局は28日、例年人々でにぎわう年越しの赤の広場(Red Square)を今年は閉鎖することを明らかにした。安全上の懸念が高まる中での発表となった。

 モスクワ市当局のウェブサイトに掲載された治安当局の話によると、今年は、クレムリン(Kremlin、露大統領府)の時計台のチャイムが鳴る新年のカウントダウンイベントで同広場を訪れても立ち入ることができないという。

 ロシアの観光名所の一つである同広場の封鎖は、今回は初めて。表向きの理由は、国営テレビがコンサートを生中継するため会場には観客のみの入場が許されているとなっている。

 11月に発生した仏パリ(Paris)連続襲撃事件以降、市当局はより厳しい治安対策を講じている。

 10月末には、ロシア政府が後に「テロ行為」と断定したエジプト・シナイ半島(Sinai Peninsula)でのロシア旅客機墜落で224人が死亡している。墜落で政府が神経を尖らせるなか、パリの連続襲撃事件が追い打ちとなった。

 市内では最近、ショッピングセンターや駐車場入口に金属探知機が設置され、担当者には不審車両を確認する許可も与えられた。さらに、主要なテレビ塔「オスタンキノ・タワー(Ostankino Tower)」が有刺鉄線で囲まれたほか、市内の歩行者区域にはCCTV監視カメラが増設された。(c)AFP