【12月27日 AFP】(更新)米国南部テキサス(Texas)州北部で26日、竜巻や悪天候の影響により、少なくとも8人が死亡した。地元の当局やメディアが同日夜、伝えた。

 竜巻が発生したのは同州ダラス(Dallas)近郊で、ダラス・フォートワース(Dallas-Fort Worth)大都市圏の一部であるガーランド(Garland)。地元当局の声明によると竜巻は26日午後6時45分(日本時間27日午前9時45分)ごろ接地した。これまでに5人の死亡が確認された他、人数は不明ながら負傷者も出ており、さらに住居や車などに大きな被害で出ているという。

 また地元紙ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)は警察の話として、同都市圏のすぐ北に位置するコリン(Collin)郡で悪天候により3人が死亡したと伝えた。

 同紙はさらに住民の話として、少なくとも4つの竜巻が発生して送電線が切れたり鉄塔が倒れたりして同市で停電が発生し、5万人が影響を受けていると報じた。

 米国南部は数日前から暴風雨や洪水、竜巻などの厳しい気象事象に見舞われ、ミシシッピ(Mississippi)州、テネシー(Tennessee)州、アーカンソー(Arkansas)州で少なくとも計17人が死亡した他、数百万人が影響を受けた。復旧活動が始まろうとしていた中、竜巻による新たな悲劇が起きてしまった。

 米中部などではさらなる悪天候が予想されており、クリスマス休暇を終えた大勢の人たちが移動している中、気象関係者らは空の便の遅れや道路の冠水などに注意を呼び掛けている。(c)AFP