【12月25日 AFP】米カリフォルニア(California)州知事がこのたび、1996年に麻薬不法所持で有罪となった米俳優ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr)さんに恩赦を与えた。ダウニー・Jrさんは、同件をめぐり過去に刑務所に収監されていた。カリフォルニア州では近年、クリスマスイブに恩赦を与えることが恒例となっている。

 ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)同州知事は「同氏は(すでに)社会的制裁を受けており、完全かつ無条件の恩赦が与えられる。同氏は釈放以来、誠実公正な人生を送っており、道徳的な人格を示し、法律に従う一市民として振る舞っている」と語った。

 さまざまな罪で有罪になった他の91人とともに今回恩赦を受けたダウニー・Jrさんは、映画「アイアンマン(Iron Man)」シリーズなどで知られるスターだが、96年にロサンゼルス(Los Angeles)で自家用車の中からヘロイン、コカインと銃を警官に発見され、麻薬不法所持で有罪となった。

 当初は執行猶予とされたが、保護観察の遵守事項違反を繰り返したため、99年から約1年間、刑務所に収監された。ダウニー・Jrさんはその後、2年間の保護観察を受けたが、2002年12月17日に満了した。今回の恩赦により、犯罪歴が抹消されることはないが、選挙権を含む停止された市民権が復活する。(c)AFP