【12月24日 AFP】米大リーグ(MLB)のボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)が23日、韓国人外野手の金賢洙(Hyun Soo Kim、キム・ヒョンス)と、2年総額700万ドル(約8億5000万円)の契約に合意したという。

 27歳で左打ちの金は、韓国プロ野球の斗山ベアーズ(Doosan Bears)で10シーズンを過ごし、通算打率.318を記録。今季は141試合で28本塁打、121打点をマークしたほか、四球も101回選んでいる。

 金は通訳を介して「MLB挑戦にわくわくしています」と述べると、「本当に(幸せで)泣きそうです」と喜びを表現した。

 オリオールズのダン・デュケット(Dan Duquette)ゼネラルマネジャー(GM)は、金を左翼か一塁で起用したいと述べており、その才能が、本拠地オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ(Oriole Park at Camden Yards)で発揮されるよう期待しているという。

「彼は韓国で打率4割超えを達成して首位打者になったこともあり、バッティングでリーグをけん引してきたのと同時に、ゴールドグラブ賞(Gold Glove)も複数回受賞している」

「これら全てのスキルが、球場で大きな援護になるだろう。しかし、中でも私が一番評価しているのは、彼が逆方向にボールを打てることだ。ボールを待って、速球をダウンスイングでとらえることができるため、われわれの球場では本塁打になりやすいだろう」

「走りも良いし、投球もバッチリで、さえた直観力もある。さらに、彼は仲間とうまくやれる選手だ。これまでのチームでも評価されており、うちの球団にもうまくなじめるだろう」

「素晴らしい気質の選手だ。毎日の練習に向けての準備もできているし、打撃に対して非常に真剣だ」

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